僕は小学生の頃から時計が好きでした。最初は友達の兄にG-shockを見せてもらったのが腕時計との出会いでした。その時のモデルがMudman DW-8400G-1で衝撃的にカッコよくて友達とまじまじと眺めていた記憶があります。そして自宅へ帰って開口一番で母へ「Gショックが欲しい」と言ったのを覚えています。

その際は「小学生にはまだ早い」と断られましたが、電車で遠方へ1人で習い事をしていた関係もあって中学生になったお祝いで買ってもらえました。そしてその後高校生でSEIKO5を手に入れさらに腕時計の世界へのめり込んでいきます。

腕時計は時間を確認するための道具?

学生の頃に手に入れた思い出の腕時計はもう手元にはありませんが、僕は昔から腕時計にツール以上の価値を感じていました。何というか『お洒落なだけではなく機能性も持ち合わせている最高に便利なアクセサリー』といった感覚です。

当時はGETON(ゲットオン)というストリート雑誌を毎月書店へ立ち読みしに行っては「クロムハーツ」や「NIKE」といった当時、誰もが憧れるアイテムを眺めては1人で妄想してたので無駄に知識だけは一丁前だったように思います。

僕のなかでは腕時計は時間を確認するための単なる道具ではなく、腕につけているだけで『大人への仲間入りができる感覚』を持てる魔法のツールでした。

結果的に、中学生でG-shock、高校生でSEIKO、21歳でROLEXと常に腕時計と縁がある人生を歩んできたので自分にとって腕時計は「オトナの階段」でした。

知る人ぞ知る世界三大時計メーカーとは

業界的には「パテック・フィリップ/ヴァシュロン・コンスタンチン/オーデマ・ピゲ」のブランド3つが“世界三大時計メーカー”として知られています。

僕のなかでは今も「G-shock/SEIKO/ROLEX」が腕時計の三大ブランドとなっていますが、世の中には次元が違うレベルの腕時計メーカーも存在します。

ちなみに幼い頃父親へ「ロレックスより高い時計ってあるの?」と質問をすると「ブランパンという時計はもっと高い」と教えてもらって、自分が知らないだけで「世界にはまだ上がいるなぁ!」と一人で父を尊敬し直した記憶があります。

当時から父は機械式時計にかなり詳しかったので、おそらく幼い子供でも覚えられる“短いブランド名”の有名どころをあえて教えてくれたんだと思います。実はブランパンは現存する時計メーカーの中でもっとも創業が古いブランドです。今頃ではありますが、あらためて父親のマニアックな知識には驚いてしまいます。

僕は大人になってから本当の三大時計メーカーを知ることになりますが、あまり詳しくないブランドなので気を抜くとフルネームで言うのも怪しいレベルです。

ロレックスはメルセデスと同じ立ち位置

子供でもわかる高級車といえばベンツです。バイクならハーレーあたり。しかしベンツよりも高い高級車メーカーはいくつか存在しています。でも高級車といえば「ベンツ」というイメージを持っている方が大半なのではないでしょうか?

これはベンツのマーケティング力の高さを物語っています。もちろん、並々ならぬ努力の結晶であるのは間違いありませんが「絶対的なNo1」を譲りません。

ロレックスも同じでさらに上をいくブランドは多いのですが、高級腕時計といえば「ロレックス」というのは周知の事実です。これらは社会的な言葉で言うデファクトスタンダード(事実上の標準)という部類にも似た現象となっています。

他にもさらに上をいくメーカーやライバルは存在するけれど、皆が知っている『事実上の1番という不動のポジション』を築き上げたいわば“絶対的王者”。

ブランドイメージというのはとても重要です。テーマパークといえばディズニーランドという現象も言ってみればロレックスやベンツと同じ類の1つでしょう。

多くの人が知らないは存在しないと同じ

絶対的王者のブランドポジションを築くには凄まじい努力が必要となります。たとえばメルセデスベンツのダイムラー社は世界でもっとも車の事故現場へ駆けつけるメーカーでもあります。世界一の安全性を確保するためにあらゆる検証を行い蓄積したデータを「ベンツ」という車に反映する努力は1秒も惜しみません。

ロレックスもブランド名を定着させるためにデュフュージョンブランド(ロレックスを広げるための2ndライン)としてチュードル(現チューダー)を立ち上げています。生産にはロレックスのパーツを一部流用することで母体の価値を活用しながら時計業界の底上げを図るべく2つの角度から盛り上げ続けてきました。

このような地道な活動が結果として絶対王者のポジションを築いている訳です。また、さらに購入者としてもブランドの影響力を間接的な恩恵として受けられる点もロレックスやベンツ側が日々取り組んでいるブランディング力の賜物です。

三大時計メーカーの1つ「パテックフィリップ」も素晴らしいブランドですが、年配の方は知らない方も多いはずです。また、ランボルギーニのような超高級車であっても年配者であれば知らない方がいるでしょう。しかし、ベンツならエンブレムをみれば大半の方は無条件でベンツと理解できてしまいます。ロレックスも「王冠マーク」という存在が勝手にロレックスと認識させる力がある訳です。

どんな時代も影響力の可視化は難しい

人によっては「ブランド品はすべて自己満足」と言う方もいらっしゃいます。しかし本当にそうでしょうか?見えない力でも気づいている方は気づいています。

例えば、旅行でホテルに泊まる時、エントランスまで車で乗りつける際に軽自動車で到着するのとレクサスで颯爽と現れるのとではかなり印象が違いますよね?

僕たちも知らない間に「X県から軽自動車移動は大変だ…」といったモノに対する感覚をイメージのみで捉えてしまっているシチュエーションがあるはずです。

もし仕事の面でいえば、仮に知名度の低い腕時計(知らない時計)をしている人が「どうにか食べてます」と言った印象と、腕にロレックスを装着している人が「ギリギリ食べていけてます」と話すのとでは相手に伝わる印象も異なります。

絶対にブランド力を見誤ってはいけない

僕たちが普段から捉えている「イメージ」というものは非常に曖昧です。しかし裏を返してみれば驚くべき労力がかけられている実態にも気がつくはずです。

企業規模によっては、あえて別でリーズナブルなブランドを立ち上げてまでメインのブランドを際立たせている訳です。先述した通りブランディングに成功しているメーカーは普段から圧倒的な努力を1秒も無駄にせず繰り返しています。

もちろん、あえて選択肢に入れないというハズしも相当かっこいいですし、それこそ本当に余裕のある大人だから成せるテクニックかもしれません。しかしながら本質を見誤って意味を理解していないのとでは影響力もまるで異なります。

何を選び身につけるかはその時々の時代や、将来を見越した価値でも色々と違ってきますので時間が許す限り考え抜いた上で決定していくようにしましょう。

賢いオーバーホールサービスの選び方

機械式時計の修理専門店は種類が多すぎて依頼主が満足できる価格帯で対応してもらえるか不明なサービスも多いです。そのためトラブルなくスムーズに修理を進めようと思えば数々の修理専門店を比較した情報収集が必要となります。
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